訪問マッサージ治療院の健全な発展

代表者挨拶

日本訪問マッサージ協会 会長 藤井 宏和

21世紀の半ばには国民の3人に1人が65歳以上の高齢者になると予想される中、人は住みなれた住まいで暮らすことで自分らしく安心して生活することを望んでいます。

ただ、現実として,寝たきりや歩行困難でお困りの方が全国にはたくさんいらっしゃいます。そして、これからの高齢化社会に向けて、そうした方が増えていきます。
私たちは、寝たきりで通院できない方などすべての方々に訪問マッサージで生きる輝きを与えられるような存在になりたいと思います。

1年前、ある患者さんからこんなお願いをされました。

「先生!今月末に息子の転勤の都合で広島に引っ越しちゃうんだけど
広島でも同じようなマッサージを受けたいんだけど出来るかしら?」

わたしにとって開業以来お付き合いのあった大切な患者さんですから引っ越し先でも、東京で受けて頂いていた訪問マッサージを継続して受けて頂きたい。

そう思っていましたが、私には広島に信頼出来る鍼灸マッサージ師さんが居ませんでした。引っ越してしまった患者さんに信頼できる鍼灸マッサージ師さんを紹介してあげれない・・・

そんなときに、全国に信頼出来る鍼灸マッサージ師がいて密接に協力し合う組織を作りたいと思ったのが協会設立に至った動機です。

誰でも自分一人で出来ることは限らてれしまいます。しかし、1人ではとても成し遂げられないようなことに直面してもさまざまな鍼灸マッサージ師が集まって手を組めば、そうすれば、どんな大きなハードルでも超えて行くことが出来るでしょう。

こういった密接なネットワークの元で、訪問マッサージ、訪問鍼灸に携わる鍼灸マッサージ師は、患者様の視点に立ち、患者様が望む暮らしの実現のために適切な鍼灸マッサージサービスを総合的、効率的に提供する必要があります。

その実現のために、全国で訪問マッサージ、訪問鍼灸の活動する鍼灸マッサージ師が相互の情報交換や連携を図りながら資質の向上とネットワークの確立が欠かせない大切なポイントです。

当会では患者様本位のサービスが実現できるよう、会員および関係機関の皆様との連携を密にし、地道に活動を積み重ね確実に成長してまいりたいと考えております。

今後ともご支援ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。